箱づくりコラム
2021.10.19
老舗百貨店としての新しい時代の発信
目次
クライアント概要
株式会社仙台三越
URL:https://www.mitsukoshi.mistore.jp/sendai.html
業種:百貨店
1933年に開店以来88年間、地域に根ざした東北の百貨店。日常で楽しめる商品や、特別な日に欠かせない商品、更に東北ならではの商品を広く取り扱い、特にギフト商品の品揃えは東北随一です。
課題・ご要望
三越らしい、東北らしいパッケージを。
2008年の東北ディスティネーションキャンペーンに合わせ、宮城を中心とした地域色の強い商品を取り揃え、お中元、お歳暮の目玉商品として「みちのく名品物語・仙台宮城名品便り」の展開を始めました。
商品コンセプトは差別化の切り札として「三越らしい」「東北らしい」という事。また、各取り組み先との連携とオペレーションの効率化と経費の節約いうご要望も頂き、13年に亘って当社が担当させて頂いています。
しかけ箱.comのしかけ
三越ブランドに相応しく更にコストを抑える
お中元、お歳暮の主力商品は好みの商品を3種類選ぶもので、更に商品コンセプトに基づいた箱の形状、イメージを大切にし、できる限り簡素化しました。当時は既に他社で同様の商品が展開されておりその包装を研究した結果、箱が3つと外装となるスリーブで4点で構成することにになりました。これは必要最低限のパーツ数と言えます。
工夫した点
形状で工夫した点は、個箱の短サイド上部に突起、下部にスリットを入れ、重ねた時にずれない事。色は清潔感を重視し白に。外装部分のスリーブは短サイド上下に短いウイングを付け、異物混入防止、ズレ防止を実現しました。個箱については当社で箱状に折込み、すぐセットアップ出来る状態でジャストイン納入(シーズン中に当社で備蓄、予約数量を前日に納入する)を実施しています。よってオペレーションの手間は大いに削減されています。※画像参照
ハード面とソフト面で工夫を凝らした箱と言えます。
お客様の声(食品営業部マネジャー兼ギフトバイヤー 中山賢治様)
佐貞商店さんとは長年に亘り一緒に取り組んでいます。オペレーションの部分まで連携することでシーズン中は非常に助かっています。また、佐藤さんは地元に精通しているので、商品やメーカーさんについて相談に乗ってもらうことがあります。
昨年からの誰も経験をしたことがないコロナ禍で一時期どうなるかと心配でしたが、お陰様で盆暮れのギフトについてはそれ程落ち込むこともなく推移しております。この一年半の変化で顕著なのは、来店が非常に減りECサイトでの販売が好調であったことが挙げられます。世の中のサテライト化が一気に進んだという事です。弊社のメインのギフト商品はこのような時代背景にマッチしていると思っています。お手頃な価格で3つの商品を選択出来、量目も少人数のご家庭に喜ばれています。
これからも、来店がなくてもご購入頂けるような取り組みを強化していくつもりです。そのためには三越らしさ東北らしさをもっともっと発信して多くのお客様にご満足頂きたいです。
この記事をかいた人
しかけ箱ドットコム編集部
有限会社佐貞商店の運営するWEBマガジン「しかけ箱.com」の編集部。皆様に段ボールの素晴らしさや段ボールを使った企業の課題解決策などをお届けいたします。