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箱づくりコラム

2021.07.26

こだわり牛タンに「相応しい箱」で商品価値を最大化!

「箱」が叶える経営者のビジョン

クライアント概要

株式会社GC−Lab

URL:https://gyutan-sendai.jp/shopping/lp.php?p=gyutan
業種:飲食店・通販
仙台市・定禅寺通り沿いにある完全キャッシュレス焼肉「大人焼肉momo」を運営。焼肉業界16年の佐々木康代表が新規事業として牛たんの通販に取り組んでいる。コロナ禍による自粛要請などで飲食店が逆風を受ける中、新規事業を検討されていた株式会社GC−Lab様。店舗以外でも食の楽しみを提供できるよう通販ブランド「牛たん康」をオープンされるタイミングでした。“明日への活力になるような、お肉に夢中になれる時間を提供し続けたい”という熱い想いがこもったこだわりの牛タンを、全国に広めていくために相応しい箱を作りたいというご依頼をいただきました。

課題・ご要望

商品価値を最大化できる、最高の牛タンに相応しい箱

「牛たん康」の牛タンは、アメリカで穀物肥育によって丁寧に育てられた安心安全な牛だけを使用し、独自の研究の末に開発した熟成方法で仕込んだ牛タンを、通販業界で最も肉厚の平均25mmの豪快な角切りで提供しています。

この徹底したこだわりは、お客様に普段と違う非日常の贅沢なひとときを過ごしてもらいたいという想いから。そのために、お客様のお手元に届いた瞬間からその楽しみを演出できるような仕掛けが必要でした。それはお客様の満足度を高めると共に、他店との差別化においても重要な要素です。

こだわりと想いが詰まった「牛たん康」の冷凍牛タン。その価値を最大限高めるために、高級感があり、届いた時の感動を演出できる箱を作りたいというのが佐々木代表のご希望でした。

しかけ箱.comのしかけ

高級感と強度・コストの両立

「牛たん康」の牛タンは高価格帯の商品ですから、価格に相応しくブランドイメージを体現できるものでなくてはなりません。形や素材にこだわるのは簡単ですが、それだけではコストはどんどん大きくなってしまいます。また、通販商品ですので、全国発送に耐えうる強度や機能性も必要になってくるのです。そうした価格面・機能面における両方の課題を解決し、ブランド力を向上させる「箱」を考えなければなりません。

お客様が最初に検討されていたのはマッチ箱タイプの箱(スリーブ箱)です。たしかにこの形状の場合、表面はデザインの自由度が高く、箱を開ける楽しさも演出できるため高級感を出すことができます。しかし引き出し部分とフタ部分の2種類のパーツ必要になってしまい、どうしてもコストが高騰してしまいます。また、強度も出しづらいため、通販用として考えると最適とは言えません。そこで、高級感を出しながら、コストと機能両面をカバーできる別の形状の箱を当社から提案いたしました。

たどり着いたのは観音開きタイプ

様々なご要望・課題をヒアリングした末に当社から提案させていただいたのが、観音開きの箱です。観音開きの箱は、重厚感と特別感があり、贅沢なひとときの始まりを演出するのにはピッタリの箱。箱を開ける楽しみもあり、高級牛タンが届いた感動を倍増させることができます。

観音開き箱の場合、素材を選びませんので、色も自由に選択することができます。検討を重ねた結果、色は高級感がありお店のイメージカラーでもある紺をセレクト。何種類もある紺色から一番マッチする色合いを選び出しました。しかし当社が観音開き箱を提案した理由はこれだけではありません。観音開き箱には機能的にも優れている点がたくさんあるのです。

観音開きは機能性も重視

観音開き箱は見た目が良いだけではありません。機能的にも優れているのが大きな魅力なのです。まずは強度。折りたたんだフタのツメ部分が支えになるため、上からの圧力に強くなっています。そしてもう一つはこのツメ部分が仕切りの役割を果たすこと。ツメ部分で2個の冷凍牛タンを綺麗に仕切ることができるので、仕切りのためのパーツが必要ありません。その他にも、箱を開閉しやすいようにツメの長さを左右で変えるなどの工夫も凝らしてあります。

強度をしっかり出すことができるので、通販で良く用いられる十字バンドを掛ける必要がありません。縁を厚くして、閉じたフタに送り状を貼ることで同様の効果を得ることが可能になります。

強度も仕切りもバンド機能も、ただ一枚の段ボールで実現しているのが観音開き箱なのです。

さらにコストダウンまでも実現

通常、凝った作りの箱を設計しようとすると、パーツの数や使用する段ボールの量が増えてコストがかさんでしまいます。しかし、観音開きタイプであれば一枚の段ボールで作ることができ、仕切りや固定のためのパーツが不要ですので結果として大幅なコストダウンが可能になります。

当初の想定であったマッチ箱タイプと比較すると、コストを半分程度まで抑えることができたのです。

箱の形状を変えるだけで全てを解決
こうして当社が提案した観音開き箱によって、コンセプト通り高級感を与えることが可能になり、ブランド力向上と他店との差別化を実現。そして機能面でも優れた設計で配送中の破損リスクを抑えつつお客様の利便性も高めることに成功し、機能的かつシンプルな構造になったことでコスト削減までも実現しました。

実はこの観音開きの箱、しかけ箱ドットコムが一番得意とするタイプでもあるのです。設計が少し特殊な箱ですので、経験が無いとこうした提案にはたどり着かないかもしれません。これまでたくさんの「課題」と「箱」に向き合ってきた当社だからこその提案なのかもしれません。あまり多くの企業で扱うタイプの箱ではありませんので、もしどこかでこのタイプの箱を見つけたらそれは当社の箱かもしれません(笑)。

「箱」を変えるだけでこんなにも事業の課題を解決することができます。ただの箱屋さんにはできない当社ならではの提案で、「箱」から企業の課題を解決いたします。当社が売っている箱が、単に商品を運ぶために必要な経費ではなく、商品そのものの価値を高めるものだということがお分りいただけると思います。

お客様の声(佐々木代表)

牛たん康・佐々木代表(写真右)としかけ箱プロデューサー・佐藤(写真左)

佐貞商店さんとは以前から親交があったのですが、新たな事業を展開する上での決意と情熱を託せるのは佐貞商店さんだけだと思い、相談いたしました。打ち合わせの中で「この状況化で独立したので勝負をかけたい」という想いを伝えたところ、「絶対にいいものを提供する」とそれ以上の熱い想いと意気込みで臨んでいただけました。

私の想いや意図を汲み取り、事業としての今後の展開やビジョンも踏まえた上で提案いただけたので本当に頼りになりました。事業に寄り添って伴走してくれている感覚は安心感があり、とてもダンボール屋さんとは思えませんでした。その結晶として、見た目・実用性・コスト、全ての希望を叶える相応しい箱ができたと、とても満足しています。

この記事をかいた人

しかけ箱ドットコム編集部

有限会社佐貞商店の運営するWEBマガジン「しかけ箱.com」の編集部。皆様に段ボールの素晴らしさや段ボールを使った企業の課題解決策などをお届けいたします。

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